70歳を迎えた今、振り返って思うこと
70歳を迎えた今、振り返って思うこと
私は1955年6月14日生まれ、今年で70歳を迎えました。
この節目にあたり、これまでの仕事を振り返ってみると、「実績」と呼べるものは、数字よりも“時間”の中に積み重なってきたものだと感じています。
若い頃は、良い商品を提案することが仕事だと思っていました。
しかし年齢を重ねるにつれ、保険の本当の役割は、経営者の不安な時間に寄り添うことだと気づかされてきました。
災害の現場で教えられたこと
忘れられない出来事の一つに、ある自然災害があります。
長年お付き合いのある企業様が被災し、事業の継続が危ぶまれる状況でした。
そのときいただいた一本の電話は、
「保険のことより、まず何をすればいいか教えてほしい」
というものでした。
私は現地に向かい、被害の確認から手続きの段取りまで、一つずつ整理してお伝えしました。
後日、その経営者様から言われた
「保険金より、あのとき一緒に考えてくれた時間が一番ありがたかった」
という言葉は、今も私の仕事の原点になっています。
70歳になった今だからこそ分かるのは、
経験とは、判断を早めるためにあるのではなく、人を落ち着かせるためにある
ということです。
事業承継という“静かな節目”
長くお付き合いしてきた企業様の中には、親から子へと会社を引き継がれる場面にも立ち会ってきました。
ある企業様では、先代社長と後継者である息子様の間に、言葉にされない不安がありました。
私は、制度や数字の話に入る前に、ただお二人の話を聞く時間を大切にしました。
結果として、保険の見直しは段階的に進み、今では二代目社長とも定期的にお話をさせていただいています。
「父の代から続いているから、これからもお願いします」
その一言は、70年の人生の中でも、特に重みのある言葉でした。
実績とは、続いていること
70歳を迎えた今、胸を張って言える実績は、
**「続いている関係があること」**です。
世代が変わっても、会社の形が変わっても、
「何かあったら、まず相談しよう」
そう思っていただける存在でいられること。
これから先、私ができることは若い頃ほど多くはないかもしれません。
しかし、急がず、慌てず、話を聞くことだけは、これまで以上に大切にしていきたいと思っています。
これからも、変わらない役割として
保険は、契約した瞬間よりも、長い時間の中で価値が育つものです。
70歳を迎えた今、私はこれまで以上に
「安心を急がずに届ける役割」
を果たしていきたいと考えています。
これまで支えてくださったすべてのご縁に感謝しながら、
これからも地域の企業様と、静かに、誠実に向き合ってまいります。
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