保険は“もしもの時に店を守る仕組み”
保険は“もしもの時に店を守る仕組み”
――飲食店が直面する5つのリスクと備え
アドバンスホールディング
梅村 崇貴
飲食店は「お客様の安心と信頼」で成り立つ商売です。
その一方で、日常の業務の中には多くのリスクが潜んでいます。
火を使い、油を扱い、食材を扱い、多くのお客様を迎える――
こうした環境だからこそ、
「もしもに備えておくこと」 が事業継続の鍵となります。
以下では、飲食店で特に起きやすい5つのリスクをご紹介します。
■ 1. 調理場の火災・油事故
飲食業で最も多いトラブルが「火災」です。
グリルの油が跳ねて引火、清掃不足によるダクト火災など、
火を扱う以上、事故の可能性は排除できません。
▼ 有効な備え:店舗総合保険(火災・爆発補償)
→ 厨房設備・什器・内装の損害を補償し、営業再開への時間を短縮。
■ 2. 食中毒事故
どれほど衛生管理を徹底していても、
・夏場の食材管理
・ウイルス性胃腸炎
・調理器具の交差汚染
など、食中毒は「絶対にゼロ」とは言えません。
▼ 有効な備え:生産物賠償責任保険(PL保険)
→ 医療費・見舞金・営業停止補償などに対応。
風評リスクにも備えられます。
■ 3. スタッフのケガ(労災)
飲食店では、
・床の滑り
・包丁によるケガ
・重い鍋の持ち上げ
など、スタッフがケガをしやすい環境があります。
▼ 有効な備え:労災保険+上乗せ保険
→ 従業員と店舗をしっかり守り、職場の安心感を高めます。
■ 4. お客様の転倒・クレーム・風評被害
特に冬場は入口の段差や濡れた床での転倒が起きやすく、
店舗の評価に影響するクレーム・口コミにつながる可能性があります。
▼ 有効な備え:施設賠償責任保険
→ お客様がケガをした際の治療費・慰謝料をカバー。
丁寧な対応は信頼回復につながります。
■ 5. 台風・地震・豪雨による店舗被害
近年増えている自然災害では、
・浸水
・ガラス破損
・停電による食材廃棄
など、営業に直結するダメージが発生します。
▼ 有効な備え:店舗総合保険(風災・水災・地震特約)
→ 設備復旧・商品補償・休業損害に対応。
■ 飲食店は“安心”を売る商売
お客様は「美味しい」だけでなく、
安全・清潔・安心できる時間を求めています。
つまり、
安心を支えるのは、日々の衛生管理と、万が一への備えです。
保険は、事故を防ぐためではなく、
起きた後に“お店を守るため”の大切な仕組みです。
■ 最後に
私はこれまで多くの飲食店様の事故対応に携わってきました。
その経験から断言できるのは、
備えがあるお店ほど、復旧が早く、信用を失わずに済む
ということです。
これからも、飲食店の皆さまが安心してお店を続けられるよう、
現場を理解した保険・リスク対策をご提案してまいります。
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