豪雪地帯のリフォームでは“雪のリスク”を味方につける
豪雪地帯のリフォームでは“雪のリスク”を味方につける
――断熱・屋根・外壁リフォームに特有の注意点
アドバンスホールディング
梅村 崇貴
豪雪地帯のリフォームは、一般地域と比べてリスクが大きく異なります。
特に 断熱・屋根・外壁 の工事は、雪や寒さ、凍結の影響を強く受けるため、
「雪を理解した施工」と「万一に備える仕組み」が欠かせません。
私はこれまで多くの雪国のリフォーム現場に寄り添ってきました。
その中で強く感じるのは、
“雪のクセ”を理解した会社ほど、施主からの信頼が厚い ということです。
ここでは、3つの分野ごとのリスクと備えをまとめました。
■【1】断熱リフォームにおける雪国特有のリスク
断熱工事は冬の快適性に直結しますが、施工中・施工後に次のようなリスクがあります。
● 結露による断熱材の劣化
施工直後の換気不足や急激な温度差で結露が発生し、
断熱材や下地が傷むことがあります。
● 既存壁内への雪・雨の侵入
特に外壁を開口する工事は、吹雪で内部が濡れるリスクが高まります。
▼ 有効な備え:工事保険 + 生産物賠償責任保険(PL保険)
→ 施工中の濡れ事故や、施工後の不具合の補修費用を補償。
■【2】屋根リフォームでの雪・落雪・風のリスク
豪雪地帯の屋根工事では、次のようなトラブルが起こりやすくなります。
● 落雪による周辺物損・車の破損
屋根材交換中に落雪し、隣家の車を傷つけるケースも。
● 吹雪で養生が破れ、内部に雪が吹き込む
既存屋根をめくった状態の時ほど、リスクが高まります。
● 雪で下地が変形し、仕上がり不良につながる
重量のある湿った雪は屋根に想像以上の負担をかけます。
▼ 有効な備え:工事保険(雪災補償) + 請負業者賠償責任保険
→ 屋根の施工中事故や第三者への物損を補償。
■【3】外壁リフォームでの風雪トラブル
外壁の張り替えや塗装は、冬の施工にさまざまなリスクを伴います。
● 足場シートが吹雪で破損
破れた隙間から雪が入り込み、外壁下地が濡れるトラブルが増えています。
● サイディング材が凍結で割れる・反る
寒暖差が大きい地域では特に注意が必要です。
● 塗装面の乾燥不良
気温が上がらず、仕上がりにムラが出る場合があります。
▼ 有効な備え:工事保険(外壁材・足場補償)
→ 資材損害や施工中の建物損傷に対応。
■ 雪国のリフォームは“雪を読む力”が信頼を生む
豪雪地帯の施主の多くは、
「冬でも安心して任せられる会社かどうか」を見ています。
雪と風を前提にした施工計画
凍結に強い資材選び
天候に合わせた工程管理
万一の時に誠実に対応する安心感
これらが揃ってこそ、
“雪国の専門性を持つリフォーム会社”として選ばれる のです。
保険は、
その専門性を裏から支える“最後の安心材料”になります。
■ 最後に
私はこれまで、雪国特有の事故やトラブルを数多く見てきました。
そのたびに感じるのは、
備えが整った会社は、トラブルが起きても施主との関係を崩さない
ということです。
これからも、地域の気候を理解した保険設計を通じて、
皆さまのリフォーム事業をしっかりと支えてまいります。
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